DAILY LIFE / 働き方
介護職として働いていると、「仕事内容に対して給料が低い気がする」「もう少し収入を増やしたい」と感じることがあります。
ただ、給料への不満を考えるときは、月給の数字だけを見るのではなく、基本給、夜勤手当、資格手当、賞与、昇給などを分けて確認することが大切です。
同じ月給でも、手当の割合や夜勤回数によって働き方は大きく変わります。
また、収入を増やす方法は転職だけではありません。今の職場で資格を取る、役割を広げる、勤務条件を見直すことで変わる場合もあります。
まずは、自分が「何に対して給料が低いと感じているのか」を整理し、今の職場でできることと、転職した方が変えやすいことを分けて考えてみましょう。
この記事では、介護職の給料が低いと感じたときに確認したいポイントを7つに分けて整理します。
1. 給料のどこに不満があるのかを整理する
給料が低いと感じたときは、まず「何が低いと感じる原因なのか」を分けて考えてみましょう。
基本給そのものが低いと感じているのか、夜勤をしている割に手当が少ないのか、仕事内容や責任に対して給与が見合っていないと感じているのかによって、見直すポイントは変わります。
また、周囲の人や他の求人と比べて不満を感じている場合もあります。
そのときは、月給だけを比較するのではなく、勤務時間、夜勤回数、休日、仕事内容なども一緒に見ることが大切です。
自分が収入をどのくらい増やしたいのか、そのために勤務条件を変えてもよいのかまで整理すると、次に取る行動を考えやすくなります。
給料への不満を整理するときのポイント
・基本給が低いと感じる
・夜勤手当や資格手当が少ない
・仕事内容や責任と給与が見合っていない
・昇給がほとんどない
・賞与が少ない、または安定しない
・他の職場と比べて条件が低いと感じる
・今よりどのくらい収入を増やしたいか
2. 月給ではなく給与の内訳を見る
介護職の給料を比べるときは、月給の総額だけを見るのではなく、その内訳を確認することが大切です。
たとえば「月給25万円」と書かれていても、基本給が高い職場もあれば、夜勤手当や資格手当などを含めて25万円になっている職場もあります。
手当の割合が大きい場合は、夜勤回数が減ったり、勤務条件が変わったりすると、実際の月収が下がることもあります。
また、賞与が基本給をもとに計算される職場では、基本給の金額が年収にも影響することがあります。
転職先の給与を比較するときは、「いくらもらえるか」だけではなく、「何に対していくら支払われているか」を見るようにしましょう。
基本給と各種手当を分けて確認すると、今の職場と次の職場を比べやすくなります。
給与の内訳で確認したいこと
・基本給はいくらか
・資格手当はいくらか
・夜勤手当は1回いくらか
・処遇改善に関する手当はどのように支給されるか
・固定残業代が含まれているか
・賞与は何を基準に計算されるか
・手当を除いた場合の給与はいくらになるか
3. 夜勤手当・資格手当を確認する
介護職の収入を考えるときは、夜勤手当や資格手当がどのくらい付いているかも確認しておきたいポイントです。
夜勤手当は、1回あたりの金額と月に入る夜勤回数によって、毎月の収入への影響が大きく変わります。
たとえば、夜勤手当が高くても、夜勤回数が少なければ月収への影響は小さくなります。
反対に、夜勤回数が多い職場では、夜勤手当によって月収が高く見える場合もあります。
資格手当も同じで、初任者研修、実務者研修、介護福祉士など、どの資格が対象になるのか、資格ごとに金額がどのくらい違うのかを確認しておくことが大切です。
手当が多いこと自体は悪いことではありませんが、その収入を得るためにどのような勤務や役割が必要なのかまで見ておきましょう。
月収を比較するときは、手当の金額だけではなく、その手当がどの条件で支給されるのかを確認することが大切です。
夜勤手当と働き方のバランスについては、夜勤そのものの負担もあわせて確認しておくと比較しやすくなります。
「介護職の夜勤がつらいときに確認したいこと|働き方を見直す7つのポイント」
夜勤手当・資格手当で確認したいこと
・夜勤手当は1回いくらか
・月に何回程度の夜勤があるか
・夜勤回数を減らした場合の月収はいくらになるか
・どの資格が資格手当の対象になるか
・資格ごとの手当額はいくらか
・役職や担当業務による手当があるか
・手当の支給条件が求人票や雇用条件に明記されているか
4. 賞与・昇給・処遇改善の扱いを見る
介護職の収入を考えるときは、毎月の給与だけでなく、賞与や昇給、処遇改善に関する支給も確認しておきたいポイントです。
月給がそれほど高く見えなくても、賞与や昇給の仕組みが整っていることで、年収では差が出る場合があります。
反対に、月給が高く見えても、賞与が少ない、昇給の機会が少ないなど、長く働いたときに収入が伸びにくい場合もあります。
処遇改善に関する支給も、毎月の手当に含まれているのか、賞与などとは別に支給されるのかによって見え方が変わります。
求人票に「賞与あり」「昇給あり」と書かれている場合でも、支給実績や評価の仕組み、どのような条件で金額が変わるのかまで確認できると安心です。
転職先を比べるときは、今月いくらもらえるかだけではなく、1年後、数年後に収入がどう変わる可能性があるのかも見ておきましょう。
賞与・昇給・処遇改善で確認したいこと
・賞与の支給実績はあるか
・賞与は基本給の何か月分を目安にしているか
・昇給の機会はあるか
・昇給はどのような評価で決まるか
・処遇改善に関する支給は月給に含まれているか
・別途支給される手当や一時金があるか
・勤続年数や役割によって給与が上がる仕組みがあるか
5. 仕事内容と給与が見合っているか考える
給料への不満を考えるときは、金額だけでなく、今の仕事内容や責任と見合っているかも確認してみましょう。
同じ介護職でも、担当する業務の範囲や夜勤の有無、新人指導、リーダー業務などによって負担は変わります。
たとえば、夜勤や新人指導、委員会活動などを多く任されているのに、給与や手当にほとんど反映されていないと感じる場合は、不満につながりやすくなります。
反対に、給与だけを見ると高くなくても、勤務時間が安定している、残業が少ない、休みを取りやすいなど、働きやすさを含めると納得できる職場もあります。
そのため、「給料が低いかどうか」だけで判断するのではなく、自分がどのくらいの仕事や責任を担っていて、それに対してどのような待遇を受けているのかを整理することが大切です。
仕事内容と給与のバランスを見ることで、今の職場で改善を相談するのか、別の職場を探すのかを考えやすくなります。
仕事内容と給与を比べるときのポイント
・夜勤や早番・遅番の負担はどの程度か
・新人指導や教育を担当しているか
・リーダーや責任者の役割があるか
・委員会や記録などの業務量は多くないか
・残業や持ち帰り業務がないか
・仕事内容に応じた手当が付いているか
・給与以外の働きやすさに納得できているか
6. 今の職場で収入を上げる方法を確認する
給料が低いと感じたときは、転職を決める前に、今の職場で収入を上げる方法がないか確認してみましょう。
職場によっては、資格を取得することで資格手当が付いたり、夜勤回数を増やすことで夜勤手当が増えたり、役職や担当業務が変わることで給与が上がったりする場合があります。
また、雇用形態を見直すことで待遇が変わることもあります。
ただし、収入を増やすために夜勤や責任のある業務を増やした結果、体力的な負担や勤務時間が増えてしまうこともあります。
そのため、「いくら収入を増やしたいか」と同時に、「そのためにどこまで働き方を変えられるか」も考えておくことが大切です。
今の職場に昇給や資格手当、役職手当などの仕組みがあるなら、どの条件を満たせば給与が変わるのかを確認してみましょう。
今の職場で改善できることを確認したうえで、それでも希望する収入に届きにくい場合は、転職を含めて別の選択肢を考えると整理しやすくなります。
今の職場で収入を上げる方法を確認するときのポイント
・資格取得で手当が付くか
・夜勤回数を増やすと収入はどう変わるか
・役職やリーダー業務で手当が付くか
・昇給の条件や評価制度があるか
・雇用形態を変えることで待遇が変わるか
・経験年数が給与に反映されるか
・収入を上げることで負担が増えすぎないか
7. 転職で給与を見直すときのポイント
今の職場で収入を上げる方法を確認しても希望する条件に届きにくい場合は、転職して給与を見直すことも選択肢の一つです。
ただし、転職先を探すときに月給の高さだけで選ぶと、夜勤回数や残業、仕事内容などの負担が増えてしまうことがあります。
給与を比較するときは、基本給、資格手当、夜勤手当、賞与などを含めて、年間でどのくらいの収入になるのかを見ることが大切です。
あわせて、夜勤回数、勤務時間、休日、通勤時間、求められる役割なども確認しましょう。
今より月収が高くても、夜勤や残業が大幅に増えるのであれば、自分が希望していた働き方とは違う可能性があります。
反対に、月給の差は大きくなくても、基本給が高い、昇給制度がある、勤務条件が安定しているなど、長く働くことを考えると魅力的な求人もあります。
転職で給与を見直すときは、「いくら増えるか」だけでなく、「その収入をどのような働き方で得るのか」まで比較することが大切です。
転職先の給与や勤務条件を比較するときは、求人票全体の見方もあわせて確認しておきましょう。
「介護職の転職で失敗しない求人票の見方」
転職で給与を比較するときのポイント
・基本給はいくらか
・資格手当や夜勤手当はいくらか
・月に何回程度の夜勤があるか
・賞与や昇給の仕組みがあるか
・年収ではどのくらいになるか
・残業や休日などの勤務条件
・仕事内容や求められる役割
・収入と働きやすさのバランスに納得できるか
求人票だけでは分からない職場の雰囲気や働き方は、実際の見学でも確認しておくと判断しやすくなります。
「介護施設の見学で確認したい10項目」
まとめ
介護職の給料が低いと感じたときは、まず月給の数字だけではなく、基本給や各種手当、賞与、昇給などを分けて確認することが大切です。
夜勤手当や資格手当によって月収が高く見えている場合もあれば、基本給が高く、長く働くことで収入が伸びやすい職場もあります。
また、仕事内容や責任と給与が見合っているか、収入を増やすことで勤務の負担が大きくならないかも一緒に考えましょう。
今の職場で資格取得や昇給、役割の変更などによって収入を上げられる場合もあります。
それでも希望する収入や働き方に近づきにくい場合は、転職を含めて別の選択肢を比較してみることも一つの方法です。
給与だけで職場を決めるのではなく、勤務時間、夜勤、休日、仕事内容なども含めて、自分が無理なく続けられる条件を考えながら職場を選びましょう。
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